福祉・医療スキルアップ移住推進事業

我が子と共にチャレンジ!
看護師を目指すシングルマザーの挑戦記

森保伸子(もりやすのぶこ)さん(36才)/ 大分医師会立大分准看護専門学校 / 家族構成:小学校4年生の娘さん・小学校2年生の息子さん 准看護専

准看護専門学校に入学されたきっかけは何だったのですか?

今思えば、子どもの頃から、看護師さんには少し興味がありました。25歳から入学するまでは、介護の仕事に就いていたのですが、その職場で看護師さんと触れ合い機会が多くありました。看護者へ何かトラブルがあった際に、きちんとした知識を持って、テキパキと対応する看護師の姿を見るうちに、もちろん介護の仕事も素晴らしいのですが、いつの頃から「看護師」という職業が、興味から「私の夢」へと変わり、「やるなら今しかない!」と入学を決意しました。

子育てしながらの入学に不安はなかったですか?

最初は、不安と心配だらけでした。シングルマザーということもあり、特に「子どもに寂しい想いをさせないか?」と心配でしたが、私の母も「面倒は私が見てあげる!」と応援してくれ、そして何よりママ友の一人が「応援する!」と言ってくれました。実際に入試の時には一緒に勉強してくれたり、入学した後の子どもの生活についても、一緒に計画立ててくれたりと、周りの応援のおかげで不安と心配が払拭できましたとても感謝しています!

入学後の生活スタイルはどのような感じですか?

学校がある時間は、お母さんに子どもを任せていますが、学校が終われば、子どもをすぐに迎えに行き、ママに戻って、普通に子育てに追われています(笑)学校の休みの日は、市内の医院で 看護助手として働いて、休みの日も、ほぼほぼ課題に追われと、今は一日中 勉強している感じですかね。

挫折しそうになったりしませんか?

何度もありましたよ(笑)やはり「子どもに寂しい思いや我慢させているのではないか?」とかも考えますし、たまに「明日学校?行かないで」と言われることもあるのが辛かったです。でも「明日テストがあるのよ」とかいうと、「ママ!頑張って!」と言ってくれ、逆に子どもの存在が励みにもなりました。特に、一緒に1年生となった息子が、良い意味でライバルです(笑)親子で一緒に新しい環境にチャレンジしている感じで、お互いやる気に繋がっている気持ちです!

学校の雰囲気はどうですか?

若い子ばかりが通っているイメージがあり、体力的に不安があったのですが、案外、同世代の同じ境遇のママさんたちが多いのに驚きと安心しました。実際に同じような悩みを共有したり、励まし合ったりして 良きライバル、仲間として、日々「自分はまだ大丈夫だ!」と頑張れます。

ママさん目線、女性目線での大分の良さは何でしょうか?

絶対に温泉です!この2年間、親子でテーマパークには行けていませんが、温泉にはたくさん行きました。大分県は、距離的にも金銭的にも、気軽にいける温泉施設が多いです。手軽に「家族でお出かけ気分」を味わえますし、何よりお風呂は 毎日入らないといけない行動の一つ。それが家族で楽しみながら、終えることが1分1秒を大切にしたい、今の私にはとても助かっています。あと、子育て支援について何も不満がありません。特にひとり親世帯への支援は手厚くてとても助かっていますし、スーパーも子ども病院も温泉も、全てが近所にあるので、とても住みやすいと感じています。

夢を叶えるまであと少し!今思うことは?

今は入学して本当に良かったと感じています。その理由は、学校で学ぶ内容は「看護の知識・技術だけ」ではなく、「人しての資質」を学べています。だから「看護師さんって素敵な人が多いんだ」と知れました。また、親として「親が夢を持って生きるのは、家族にとっても良いことなんだ」と強く感じています。なぜなら「自分が夢に向かって頑張る姿を見せることは、子どもにとって一番の良い勉強になった」と子どもの成長を通して知れました。落ち着いたら子ども達と約束した「ハーモニーランド」へのお出かけと「釣り」へ連れて行くことを楽しみに、最後まで頑張ります。